月と桜と島ん婆(しまんば)と      (10話シリーズ) 第3話 「桃色特大満月」から、じわじわと半月(下弦の月)に欠ける頃、     夜更けに島中の👸神社(ひめじんじゃ)の女神(おんながみ)達が     ざわざわとざわつく。          神さまといえども“女”じゃな→!?     年に1度の桜色の下弦の月夜、月読神社に集まって来るんじゃ!     石段を上りきった所に胸の形をした手水鉢がある。     その中に桜色した半月から霞のようなものが吹き出して     山の上にある桜の葉の上に!     それがな、手水鉢に、ポタリ、ポタリと落ちて来る。     それを目がけて姫達が、一斉に両手を差し出す。     手が長かったり!大きかったりとな!     それは、それは、にぎやかで♡♡♡面白んじゃ!     両手に。。。たまった月から桜の葉に流れて来た     この水を急いで飲むんじゃ!     そして、そして新月の夜     姫達の顔や全身が桜色に染まり、やがてキラキラと輝き始める。     姫達は、1年間、この美しさ♡を保つんじゃ!     「あっぱれ!」「あっぱれ!」「美しくあれ!」     今夜は新月じゃ♡姫達もさぞかし嬉しかろ!     何せ、月の央に輝いているからなー。     なに?わしか?わしは飲まん。     飲んだら男の神さま達がうるさいからなー。          その不思議な桜???          美女桜                                      なおみ蓮華