5月12日 不思議な桜
月と桜と島ん婆(しまんば)と
(10話シリーズ)
第3話 「桃色特大満月」から、じわじわと半月(下弦の月)に欠ける頃、
夜更けに島中の👸神社(ひめじんじゃ)の女神(おんながみ)達が
ざわざわとざわつく。
神さまといえども“女”じゃな→!?
年に1度の桜色の下弦の月夜、月読神社に集まって来るんじゃ!
石段を上りきった所に胸の形をした手水鉢がある。
その中に桜色した半月から霞のようなものが吹き出して
山の上にある桜の葉の上に!
それがな、手水鉢に、ポタリ、ポタリと落ちて来る。
それを目がけて姫達が、一斉に両手を差し出す。
手が長かったり!大きかったりとな!
それは、それは、にぎやかで♡♡♡面白んじゃ!
両手に。。。たまった月から桜の葉に流れて来た
この水を急いで飲むんじゃ!
そして、そして新月の夜
姫達の顔や全身が桜色に染まり、やがてキラキラと輝き始める。
姫達は、1年間、この美しさ♡を保つんじゃ!
「あっぱれ!」「あっぱれ!」「美しくあれ!」
今夜は新月じゃ♡姫達もさぞかし嬉しかろ!
何せ、月の光に輝いているからなー。
なに?わしか?わしは飲まん。
飲んだら男の神さま達がうるさいからなー。
その不思議な桜???
美女桜
なおみ蓮華